地震対策の基本情報について
日本は世界有数の地震国です。「地震対策の基本情報」では地震に対する知識・対策についての解説を 行い、また脚光を浴びている地震保険のご紹介を行っています。
地震発生を防ぐことは不可能ですが、科学の進歩と共に「地震予知」に 関しては少しずつ解明されつつあります。しかしながら私たちに とって一番大事なのは起こってしまった地震に対していかに対処 するかです。
そのためには地震が起こる前にその善後策を立てておくことです。
いざ地震という時に慌てず冷静に対応することが地震による被害を最小限 に食い止め、地震からの迅速な復旧に繋がります。
家屋についての対策は大丈夫ですか?
耐震固定
機器・家具などを、地震の時に滑り出したり、転倒したりしない
ように、しっかり固定しておきましょう。この反対の考え方が
免振構造です。
たんすや食器棚などの家具が転倒して怪我をする場合は
きわめて多く、プロパンガスのボンベが倒れてガスが漏れると、
引火・爆発の危険もあります。
耐震診断
既存の構造物やシステムが、想定される地震動に対して
安全かどうか、どのくらいの強さの地震動まで安全に
耐えられるかを判定することです。
耐震診断は,柱やはりの寸法とか壁の配置といった
外観だけではなく,外からは見えない鉄筋の入り方や,
使われているコンクリートの性質などを考慮に入れて行う
必要があるので,設計図などを用意した上で,専門家に
依頼することになります。
依頼先は,自治体の建築相談窓口や耐震相談コーナー
で紹介してもらうことができます。診断の結果,耐震性能
に問題のある建物では,柱を太くしたり,新たに壁を作る
といった補強が必要になることもあります。
耐震計算
構造物をその特性をよく表すようにモデル化し、適切に
仮定した地震力を使って、地震時の変形・ひずみ・
応力などを計算することを言います。
耐震設計において重要な一部分です。
耐震設計
構造物などを地震に対して安全に設計するための、合理的で
首尾一貫した一連の考え方と作業の流れのことを言います。
耐震設計には「剛構造」と「柔構造」の2つがあります。
「剛構造」とは、地震の揺れを受け止めるように柱や梁等を太くし、
しっかり固定して建物の形を変えずに建物全体が揺れるものです。
面の揺れに従って建物も揺れるので、建物の高さが高いほど、
上層階の揺れが大きくなることもあります。
「柔構造」は、しなやかで柔らかい構造で、接合方法は同じですが
部材そのものが細くなっています。 地震の揺れに抵抗せずに
しなって、地面が揺れると、下の階から時間差で揺れていきます。
そして、地面が逆方向に揺れると、それに合わせてまた下の階から
動いていきます。これの繰り返しで地震が終わっても建物はしばらく
揺れています。 「柔構造」の方が骨組みにかかる力が小さいので、
超高層ビルに多く用いられています。
免震構造
構造物や機器を地盤は基礎の上で滑るようにして、耐震対策
を考えた構造のことを言います。アイデアとしては古くからあり、
鎌倉の大仏や各地の五重塔などがその例と言われています。
近代的な免震構造では、地震波の性質やエネルギーを計算
して理論的な根拠を与えています。
具体的にはローラー支承、滑り支承、積層ゴム支承あるいは、
これらに類する効果を持つ装置や機構を設置し、地盤から建物
に伝わる地震の揺れを絶縁し、または固有周期をを長くする事
により、建物が地震によって受ける外力を制御する構造のこと
を指します。
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